無料セミナーのあとの個別相談で申し込む前に確かめる5つのこと

インスタ運用、動画編集、副業、投資。
いまは多くの講座が「無料セミナー」や「無料勉強会」から始まります。
無料で話を聞けるのはありがたい反面、そのあとに個別相談があり、そこで数十万円の講座を案内される流れも珍しくありません。
講座にお金を払って学ぶこと自体は、悪いことではありません。
ただ、個別相談の場で、金額も条件もよく分からないまま申し込んでしまうと、あとで「思っていたのと違った」となったときに困ります。
ここでは、無料セミナーのあとの個別相談で申し込む前に確かめておきたいことを、5つにまとめました。
無料セミナーのあとの個別相談とは?
無料セミナーのあとの個別相談は、講師や担当者と1対1で話し、有料の講座に申し込むかを決める場です。
多くの講座で、流れはだいたい次のようになっています。
| 順番 | 起きること |
|---|---|
| 1 | 広告からLINEを追加する |
| 2 | 無料セミナー・勉強会の日程を選ぶ |
| 3 | セミナーに参加する |
| 4 | 個別相談(Zoomや電話)を予約する |
| 5 | 個別相談で有料の講座を案内される |
たとえばインスタ運用の講座では、LINEを追加すると、通常2,000円の勉強会が0円という案内がすぐに届きました。

無料と書かれていると、気軽に参加したくなりますよね。
無料のセミナーに出ること自体は、何も問題ありません。気をつけたいのは、そのあとの個別相談で、その日のうちに申し込みを決めることです。
個別相談で申し込む前に確かめる5つのこと
個別相談で申し込む前に、次の5つは必ず確かめてください。
- 料金の総額はいくらか
- 期間と回数はどれだけか
- 成果の目安は何あたりの数字か
- 途中でやめたらお金は戻るか
- クーリング・オフは何日か
1つずつ説明します。
1. 料金の総額はいくらか
まず確かめたいのは、コースの受講料だけでなく、入会金や教材費まで含めた総額です。
インスタ運用の講座の例では、入会金100,000円にコース代が足される料金表になっていました。

コース代だけを見ると598,000円でも、入会金を足すと698,000円です。
個別相談では「月々いくら」の分割の話になりやすいので、総額を必ず数字で聞いてください。2. 期間と回数はどれだけか
次に、何か月で、何回の講義や添削があるのかを確かめます。
同じ講座でも、3か月で全6回のコースと、半年で全12回のコースのように、期間と回数がコースごとに違います。
期間と回数が分かると、1回あたりいくら払うことになるのかが見えてきます。
また、期間は5番目のクーリング・オフの話にも関わるので、ここで聞いておくと後が楽です。
3. 成果の目安は何あたりの数字か
広告や説明に出てくる「稼げる額」の目安が、1か月あたりなのか、1回の案件あたりなのかを確かめてください。
たとえば「フォロワー数×5〜10円」のような目安は、月あたりか1回あたりかで、意味がまったく変わります。
単位の分からない数字は、受講料を取り戻せるかを考える材料になりません。講師本人の実績と、受講生の実績が分けて書かれているかも、あわせて見ておきたいところです。
4. 途中でやめたらお金は戻るか
申し込む前に、途中でやめたときにお金が戻るかを、利用規約で確かめてください。
講座によっては、規約に「既に支払った利用料金を返金することはありません」と書かれていることもあります。

個別相談の場で「返金の条件はどこに書いてありますか」と聞いて、答えられるかどうかも1つの目安になります。
5. クーリング・オフは何日か
最後に、その契約にクーリング・オフ(一定の期間なら無条件で契約をやめられる仕組み)があるか、何日かを確かめます。
講座の場合、どの取引の形に当たるかで、日数が変わります。
講座のクーリング・オフは何日?8日と20日の違い
講座のクーリング・オフは、取引の形によって8日の場合と20日の場合があり、どちらにも当たらない場合もあります。
消費者庁の特定商取引法ガイドでは、長い期間の高額な講座のうち、次の7つが「特定継続的役務提供」として決められています。

パソコンの操作を教える講座で、期間が2か月を超え、金額が5万円を超えるなら、この「パソコン教室」に当たる場合があります。
取引の形ごとの日数を、消費者庁の説明から並べると次のとおりです。
| 取引の形 | クーリング・オフ | 数え始め |
|---|---|---|
| 特定継続的役務提供(パソコン教室・語学教室など) | 8日 | 法律で決められた書面を受け取った日 |
| 電話勧誘販売(電話で勧誘されて申し込んだ) | 8日 | 法律で決められた書面を受け取った日 |
| 業務提供誘引販売取引(仕事をあっせんすると言われて道具や講座を買った) | 20日 | 法律で決められた書面を受け取った日 |
特定継続的役務提供に当たる講座なら、8日を過ぎたあとでも中途解約ができ、パソコン教室で講座が始まる前なら、事業者が求められるのは1万5,000円までと決められています。
一方で、広告を見て自分でネットから申し込んだ場合(通信販売)に、8日以内なら返品できるという決まりは商品の売買が対象で、講座のようなサービスには当たりません。
どの形に当たるかは、申し込み方と講座の中身で変わります。1つの目安になるのが、申し込んだあとに受け取る書面です。
電話勧誘販売や特定継続的役務提供では、契約書面のクーリング・オフの説明を赤枠の中に赤字で書くことが決められています。
書面にクーリング・オフの説明が見当たらないときは、その場で「この契約はクーリング・オフの対象ですか」と聞いてください。なお、どの形でも、事業者が事実と違うことを言ったり威迫したりして、クーリング・オフをさせなかった場合は、期間を過ぎてもクーリング・オフができるとされています。
困ったときは、消費者ホットライン(188)で近くの消費生活センターにつないでもらえます。
実際の講座で確かめた例
ここまでの5つを、実際の講座に当てはめて確かめた記事もあります。
インスタ運用の講座「SnsClub」は、LINEを追加すると無料のInstagram初心者勉強会に案内され、そのあとに個別相談がある形でした。
料金の総額、成果の目安の単位、利用規約の返金の決まり、特商法に書かれたクーリング・オフの日数を、1つずつ画面で確かめています。
SnsClubは怪しい?Instagram初心者勉強会の口コミと料金無料セミナーのあとの流れが、実際にどう進むのかを知りたい方は、あわせて読んでみてください。
無料セミナーの個別相談はその日に決めない|まとめ
無料セミナーに出るのは問題ありませんが、個別相談で金額と条件を確かめないまま、その日のうちに申し込むのは避けてください。
申し込む前に確かめる5つを、もう一度並べておきます。
- 料金の総額はいくらか
- 期間と回数はどれだけか
- 成果の目安は何あたりの数字か
- 途中でやめたらお金は戻るか
- クーリング・オフは何日か
この5つに、個別相談の担当者がはっきり答えてくれる講座なら、落ち着いて比べることができます。
答えがあいまいなまま「今日決めれば特典が付く」と言われても、その日は申し込まないでください。講座は、学んだことを生かせて初めて、払ったお金に見合うものになります。
月にいくら稼げれば、何か月で受講料を取り戻せるか。その計算を自分の手元でしてから決めても、遅くはありません。
出典
https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/
https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/telemarketing/