焼鳥屋が教える工業簿記・原価計算5

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▼1▲ 原価の分類 (1)直接材料費
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■ さて、表題から少し難しい言葉が出てきておりますが、今回は今まで出てきた
原価の分類方法2種類のまとめを少しお話した後、表題にもある直接材料費の具体
例についてふれていきたいと思います。

まず、焼鳥の具体例に入る前に原価の分類についてもう少しお話します。
前回までのまとめです。

前回までで皆さんは2つの分類方法に学びました。

<製品との関連における分類>
どの製品に使ったのかが明確にわかるもの(製造直接費)と明確にわからず共通して
使用するもの(製造間接費)とに分類する方法。

<形態別分類>
どのような形で原価が使われたかにより、もの(材料費)、ヒト(労務費)、それ以外
(経費)とに分ける方法。

さて、企業では、上記2つの分類を組み合わせで考えていきます。例えば、もの(材料)
を使った場合にどの製品に使ったかわかるものもあれば、わからない(共通して使っ
た)ものもあるでしょう。焼鳥でいえば、レバーの肉はレバーという製品に使った材
料ですから、どの製品に使ったかがわかる材料費であるということになります。
材料費のうちどの製品に使ったかかがわかるものは「材料費」の前に「直接」をつけ
て「直接材料費」といいます。どの製品に使ったかがわからなければ「材料費」の前
に「間接」とつけて「間接材料費」と呼びます。

これを人件費(労務費)や経費にあてはめれば、「直接労務費」、「間接労務費」、
「直接経費」、「間接経費」という6つの分類をすることができるわけです。

突然難しい言葉が出てきましたが、これも具体例にあてはめていけば、内容としては
イメージはできると思います。今回から、少しづつですが、「直接材料費」、「間接
材料費」、「直接労務費」、「間接労務費」、「直接経費」、「間接経費」の具体例
についてお話していきます。

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本日は「直接材料費」です。5文字で書かれると難しいのですが、平たく言えば、「材料
(もの)のうちどの製品に使ったかが明確にわかるもの」となると思います。では具体的
なものとしては、どのようなものがあるのでしょう。
当たり前になってきましたが、焼鳥で考えてみましょう。

まず、一番イメージしやすいのは鶏肉だと思います。先ほども出てきましたが、レバー
の肉はレバーという焼鳥(製品)に使ったことがわかりますし、皮は皮という焼鳥(製品)
に使った材料であるということがわかるわけです。レバーの肉と皮の原価が違えば、そ
れぞれの製品ごとに個別に集計した(これを賦課といいましたね)方が正確な計算を行う
ことができるわけです。
焼鳥の例でイメージはついたと思いますが、これを一般的には何と呼ぶでしょう?簡単
に言えばメインの材料ということで「主要材料費」と呼ばれるのが一般的です。ですか
ら「主要材料費」と試験に出てきたら「直接材料費」として分類することになります。

「直接材料費」としてあげられるのがもう一つあります。焼鳥で言えば串の部分にあた
ります。えっ、串?と思った方は、今度焼鳥を食べた時に串をよ~く見てみて下さい。
串って、製品ごとに形がちがったりするんです。つくねは丸い串であったり、皮は三
角の串であったり…(チェーン店とかだと同じかもしれません。その場合はごめんなさ
い)。ということは、串も鶏肉と同じでどの製品に使ったかがわかる材料(もの)という
ことになりますので直接材料費として位置づけられます。
ただ、これも串はあくまで、焼鳥のお話なので一般的な名前が必要ですが、串も部品
の一つであるということで「買入部品費」といわれるのが一般的です。ですから「買
入部品費」と試験に出てきたら「直接材料費」として分類することになります。

まとめ…企業で主要材料費とされるものは一般的には主に2つです。
「主要材料費」「買入部品費」

次回は間接材料費をの具体例をお話します。もちろん焼鳥も登場です。<続く>

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